根っこで水分を吸収して、葉っぱで消費するのですが、根っこは葉っぱにどうやって水分を送るのでしょうね?
木の幹を輪切りにすると、水分の通り道と、養分の通り道に別れています。
幹の中にある水分の通り道の細胞は、
細胞の上下が結合し、各細胞の上下の細胞壁が無くなり、管状になります。
この時点で既に細胞は死滅していて、細胞管の中を毛細管現象によって水分を上部へ送っています。
毛細管現象とは、例えばタオルの一辺を水に浸けると、タオルの繊維の隙間を伝って水が上昇するようなものです。
タオルの水はどこまで上がってくるでしょうね?
限度がありますよね。
植物も毛細管現象だけでは大きくなるユーカリに水分を供給することはできません。
ガラス製のスボイドをイメージしてください。
ガラスの部分だけでは、毛細管現象で少し水が持ち上げられるだけですよね。
端っこに付けられているゴムの部分をつまむ事で水がより吸い込まれます。
ゴムの部分に吸い込む力が働いたためです。
このゴムに相当するのが、葉っぱです。
葉っぱが光合成などによって、水分が減少することで吸い上げようとする力が働きます。
葉っぱがたくさんあるほうが、スボイドのゴムの部分が大きいということです。
いくらスボイドのゴムが大きいと言っも、スボイドが3メートルもあると、洒落にならない程の力がいりますよね。
やはり枝張りも良く、葉っぱの付きが良いのが、まんべんなく水分を吸い上げることが出来るのでベストですね。
逆に言えば、上部に葉っぱが無い幹や枝は、毛細管現象で水分が供給できない場合、枯れるという事を意味します。
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