From 2015, 2015年より、

マイナーなユーカリ達』は日本語のみでというか、英語にできないだけですが、ユーカリに関する栽培記録を掲載しています。

The English version is "Slow Life - Tidings of four seasons".
I am weak in English. For that reason I aim at something like picture book, that is represented by words of a little.

英語版としていますが、タイトル通り『四季の便り』として、日本語と英語の併記で四季折々のユーカリの姿を掲載しています。

Aromaphloia アロマフロイア』では、バラやアロマオイルなどユーカリ以外のものを掲載しています。

2011年6月26日日曜日

根っこが水分を吸い上げる仕組み

何故、用土を乾燥させてから水やりする必要があるのか、

水分を吸い上げる仕組みがわかると理解しやすいと思いますので掲載します。


根っこが水分を吸収する仕組みです。

人間の様な口がある訳では無いのに、なぜ水分を吸い込むのでしょうね?

そのためには、根っこの1つの細胞を理解する必要があます。


例えば台所で、

フタがきちっと閉まる鍋で煮物をしたと思ってください。

火をきってしばらく置いておくと、煮物が少し冷めて、フタが開かなくなった事がありませんか?

お吸い物の椀のフタが開かなくなった事はありませんか?

吸い込む力が働いて開かなくなってしまいますよね。


もう一つの要素として、例えば高野豆腐、

良くだしを吸っておいしくなりますよね。

鍋の中に、良くだしを吸った高野豆腐がぎっしりと詰まっいるのを想像してください。

冷めてくるとフタはまず開かないでしょう。


これが根っこの1つの細胞で、水分や酸素を吸い込もうとする力です。


細胞ですので、鍋には無数の細かい穴が空いています。

また、鍋は細胞本体を守る役目を持っています。


高野豆腐が乾燥することによって、水分を吸収しますが、

高野豆腐が十分に水分を含んでいると、新しい水分を与えても、高野豆腐は水分を吸収できません。


乾燥によって、

水分の少なくなった細胞が水分を吸収し、

隣り合った乾燥した細胞が、水分を含んだ細胞から水分をもらうことの繰り返し、

まるでバケツリレーの様に、細胞から細胞へ水分が送られいきます。

2011年6月21日火曜日

ユーカリの植替え

ユーカリの植え替えです。

使用したのは、シルバープリンセスで25センチ位の苗です。

3.5号のボットから7号の素焼き鉢へ植え替えしました。

通常は、5、7、10と順に大きくしていきますが、今回はブログ掲載のため、大きいサイズです。

いきなり大きくすると、水分管理に気を使います。


では順を追って、



植え替えすると多かれ少なかれ苗はダメージを受けますので、

前日の夕方に水やりして、十分水分補給させておいてください。



鉢底ネットをして、

底石を3センチほど敷き詰めます。

もう少し多くても構いません。

鉢底が乾燥しやすいようにしてあげてください。

底石は軽石系を使用しています。



用土は、ビートモスなど保水力の強い培養土は避けて、

観葉植物の土などパサパサ系の用土、赤玉中粒、鹿沼土中粒、バーライトを

1対1対1対1の比率でブレンドします。

これにゼオライトを少々、

蠣殻消石灰を少々加えます。

よく混ぜて1週間寝かせてから使用します。


ブレンドした用土を鉢に入れて、

苗をポットごと入れて用土の深さを調整してください。

どれくらいの深さに調整するかというと、

ボットの用土表面位まで土を入れたと仮定して、

鉢に水が溜められる深さ位置にします。



苗をポットから取り出し、

崩さない様に鉢の中心に置きます。



幹が傾いている場合は、

この段階で調整してあげてください。



鉢に用土を入れたら、

適当な棒で用土を何度も突き刺してください。

その際、ユーカリの根っこを切らない様に、

鉢に沿って棒を突き刺していくとやりやすいです。



用土が程ほど絞まったら、

用土を足して、仕上げです。



乾燥した用土はこの様な色です。

記憶しておきましょう。

水やりの時、表面がこうなったら、水やりの時期です。


底から水が出るまで、散水してあげてください。

植え替えそのものは完了です。




このあとは支柱を立てて誘引するのですが、

独自の誘引具を使用しています。

実用化まで8カ月位かかっています。




この誘引具は、

針がねとクリッブで、

写真の形状に細工するだけです。


名付けて『おさじいクリップ』

注)大阪の爺さんが作ったクリップなので、それを短くしただけです。




取付方法も写真の通りです。


3本支柱を立てて、支柱は上部で縛ってあります。



これならベリニアナでも葉傷みしません。

結構重宝しています。

販売はしていませんので、

ご自由にお作りください。

ただし、販売目的での製作はご遠慮ください。







学名:Eucalyptus caesia ssp. magna(ユーカリ・カエシア・マグナ)
英名:Silver Princess / Gungurru

2011年6月19日日曜日

ユーカリの水やり

水やりって何?

やらないと枯れるから。

そうですね、葉に締める水分の割合は、重量の80%~90%を締めている様です。
水分の10%が失われただけで枯れる植物もあるらしいです。

じゃ~それだけ?

肥料を溶かして、鉢の中にしみ込ませる。

それ以外には?

・・・?


鉢の中に溜まった二酸化炭素や老廃物を洗い流し、新鮮な空気を送り込むという大事な役目があります。

植物の葉は、光合成によって水と二酸化炭素を吸収して炭水化物を作り、余った酸素を出しますが、

根っこは光合成をしませんので、酸素を吸収して二酸化炭素を出します。

ようするに根っこも生きているので、人がシャワーを浴びたりするように、植物の根っこに溜まった老廃物を流してあげてくださいという事です。


水やりはどのようにすれば良いのかな?

植物が元気な時期は、土の表面が乾いたら、鉢の底から流れですまでたっぷりあげる。

冬場など生育が緩やかな時期は、土の表面が乾いてから2~3日後に、鉢の底から流れだすまでたっぷりあげる。

季節によって水をすぐにやるか、2~3日後にやるかの違いで、鉢の底から流れですまでたっぷりあげるのは同じです。


土の表面が乾いてからあげるという事は、軽い乾燥状態にすることによって、根っこの成長を促すという目的があります。


水やり三年とか言いますが、難しく考えず、土の表面が乾いたら、鉢の底から流れだすまでたっぷりあげるということです。


(参考)
踏み込んだ話は、マイナーなユーカリ達に掲載しています。

2011年6月18日土曜日

ユーカリの葉っぱが落ちる

水もちゃんとやっているのに葉っぱが落ちるんです。

いくら水をやっても葉っぱが落ちるんですよ。

葉が枯れて落ちるわけでもなく、緑色した葉っぱが落ちるんですよ。

というかたは、水のやりすぎを疑ってみるのも1つの手段です。

写真は、
学名:Eucalyptus websteriana(ユーカリ・ウエブステリアーナ)
英名:Webster's mallee,Heart-leaved mallee
和名:ハートリーフユーカリ




乾燥を好むユーカリで、


水分過多になると、


根元に近い方から、葉っぱを落としてきます。








梅雨の時期で仕方がないのですが、ここしばらくの雨で、


根元に近い方の葉っぱは落ちてしまいました。

上の写真と比べると、根っこに近い方の葉っぱが無くなっているのが、良く分かります。

ひどくなると、先端数枚しか残っていないと言う状態になります。

昨年秋にその様な状態になり、吹いてきた新芽を生かし、中心にあった茎をカットしてありますが、また葉っぱを落としだしました。





こんな時は、雨のあたりにくい軒下などに移してあげてください。

用土の表面が、乾燥した時点で水やりするようにしてみてください。

ユーカリの水切れの兆候で書いていますが、葉っぱがしなっとなったら用土が乾燥しすぎですので、

丁度良い水やりのタイミングを探ってみてください。


落葉には、水やりだけでなく、病気の場合もありますので、色々試してみる1つの手段でしかありません。

ユーカリの水切れの兆候

水分が無くなってくると、植物はしおれだして、水をくださいとサインを出しきます。

ユーカリも一植物ですので、サインは同じです。






まずは葉っぱがしおれだします。


特に若葉がしおれだします。









次に、





新芽の辺りがお辞儀してきます。


こうなると、至急水をあげてください。










品種によっては、水切れに弱いものがありますので要注意ですが、流通品種は結構水切れ耐性があります。

水切れのサインは、一般的な植物と同じで、しおれの症状です。


上段
学名:Eucalyptus leucoxylon ssp. pruinosa(ユーカリ・ ルコキシロン・プルイノサ)
英名:Inland blue gum

下段
学名:Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis(ユーカリ・ デレガテンシス・タスマニエンシス)
英名:Blue leaf, White top, Gum-topped stringybark

2011年6月12日日曜日

ユーカリが枯れてしまったかな?

気が付くと植木鉢がからから

やってしもたかな~ ?

ユーカリが枯れてしまったかな?

たまにやってしまいますよね。

私の場合は今年に入って2本目です。

今回の例は、
学名:Eucalyptus cinerea
英名:Silver Dollar gum
丸葉ユーカリとして流通しているシネレアという品種です。



樹高は1メートル弱


枯れを発見したタイミングでは、

数日前までは、葉っぱもそこそこ茂っているユーカリでした。









他のユーカリとは別の場所に置いてあり、
少々日陰ですので、水やりが他のユーカリとは少しタイミングがずれていました。


気が付いた時は、すべての葉っぱがからから


やってしまった・・・


状態です。


状態の確認と整理を兼ねて細い枝から順にカット





何を確認するかと言うと、



茎や枝の近くに緑の部分が残っている葉っぱが無いか

をチェックしています。






この状態のものがあると締めたもので、






高確率で新芽が出てきます。


枯れたと思っても、こういう葉っぱが残っているもは切らずに、様子見です。











次に、


ユーカリは山火事で焼失するケースが多く、根元にリグノーチューバーという栄養溜まりのこぶを持っているものが多い様です。


山火事で上部が焼けても、リグノーチューバーから再生してきますので、水切れの場合もこの辺りから復活してくるケースが多い様です。


新芽の様なものが出る気配、今までに無かったプチッとしたおできの様なものがあれば、それは新芽が出てくる兆候かも知れません。



もう一つ、


Y字型右上に伸びている幹は、葉っぱに緑色の部分が残っている幹で、


いたるところで新芽が出ています。




Y字型左上に伸びている幹は、枯れた枝しか無い幹ですが、

生きている幹の近くでは、新芽を出してきます。




太い幹に関しては、細いものと比べると保水力が強いので、すべての葉っぱが枯れているとしても、

いくらかは枯れたまま残して、 様子を見てください。



養生時の水やりですが、

枯れた葉っぱや枝の切り落としで、水の蒸発がスローになります。

土が濡れたままでは根ぐされする可能性がありますので、

軒下などで管理してあげる方が良い様です。

土の表面が良く乾いてから、水やりしてください。
水切れした時と同じ位まで乾かすと、再起不能ですよ。


日差しは、
品種によって、夏場の日差しが強いところでは、新芽が日焼けして枯れてしまう事もありますので、

夏場は半日陰で養生する方が良い様です。


いつまで養生すると良いのか?

水切れした季節にもよりますが、

私の場合、

冬場は暖かくなる時期まで養生、

(播種の最適温度が25度位ですので、新芽が出やすくなるのがその辺りとみて)


冬場以外は1ヶ月で私の根気が失せます。

鉢をひっくり返して、根っこが生きているか確認します。

根っこに白い生長点が残っていると生きていますので、

生長点を切らない様に、そっと鉢に戻してあげましょう。

2011年6月6日月曜日

自作蒸留器 - テスト1

自作蒸留器をテストしてみました。

ユーカリでやるには自信が無いと言うか、失敗したら葉っぱが勿体ないので、


我が家になっているミントでテストしてみました。


ミントの量はご覧の通り、2.4リットルの鍋に軽く一杯という状態です。


きっといい香りの芳香蒸留水が出来るだろうなと、妄想していました。









ケトルに入る大きさに、ミントをガーゼでくるんで、準備完了です。















水1リットルを入れて、蒸留を開始しました。


アツ~

パイレックスに水滴がつきだすと、パイレックスは素手で触れるような熱さではありません。

熱源がガスではありませんので、単なる水滴と勘違いして素手で触ってしまいました。

歳行くと勘違いが多くなります。

緊急対応に頭がついて行きません。

まるで一休さん(マンガ)のポクポク音状態が続き

チ~ンと言う音も聞こえず

手元にあったのが、ミントを包んだ残りのガーゼ

急いでガーゼを水で湿らせ

パイレックスを冷やしていますが、これでは追いつきません。

そんな事でバタバタしているあいだに、

パイレックスとケーキ型の間に少し隙間を作ってありますが、

少しの隙間では蒸気が逆流してきました。

あちらこちらから蒸気が上がっています。

ケーキ型の下に水滴が付きだし、机にぽたぽたと落ちてくる始末。

年寄りはここで開き直れると言うのを再認識しました。


もぉえーわ。

蒸留を中断しましたので、出来上がった蒸留水は少量です。


蒸留水は香りが薄く、やり方に間違いがあったと思われます。

初めてですので、こんなものなんでしょうか・・・


振り返ると、葉っぱをちぎっている時が、一番良い香りがしていた様です。


【今回良かったと思う点】

蒸留を見て楽しめる。

ケトルの水量が確認しやすい。

加熱部と冷却部を分離することによって、溜まった蒸留水が再沸騰していません。

アルミホイルのパイプは少し蒸気漏れはするものの、洗浄しなくても良いので、片づけが楽でした。

道具類は広口なので、あとの洗浄が楽にできます。


【今回の反省点】

パイレックスを冷やすのにガーゼではいくら代えてもすぐに乾いてしまいますので、タオルで冷やすほうが良い様です。

パイレックスとケーキ型の間は、箸置きなどを入れて、隙間を大きくする必要があります。

水の量が多く、香りが薄くなったのかも知れません。


【改善が必要な危険な個所】

ケーキ型がポールプランタースタンドにきっちり入る様にしないと、パイレックスが落下する危険性があります。


【怪我をしないためには必要なグッズ】

キッチングローブオーブン用 両手分

2011年6月5日日曜日

自作蒸留器 - 自作品

西洋の昔の蒸留器に近い形で組み立ててみました。

用意したものは、


ケトル

注ぎ口の付け根がやかんの下部についている物は、蒸気の出が悪い様な気がしますので、

笛吹きケトルの様にやかん上部に、注ぎ口の付け根がある様な形状のものがベストだと思います。

卓上IHクッキングヒーターを使用して、蒸留する予定ですので、IH対応のステンレス製2.2リットル、

洗浄を考慮して、広口タイプを用意しました。

購入価格は980円





パイレックス

やかんを2つつなげても良いのではないかと前回の記事で書いていますが、

やはり、目で見て楽しみたいと言う事で、耐熱ガラス容器にしました。

パイレックスには色々な大きさのものがありますが、お店にあった一番大きなもので、NEWクリアパック 1.45リットルタイプを用意しました。

これなら、中の洗浄も楽です。

購入価格は688円







この中にパイレックスを入れて、水で冷やそうと思っています。

IH対応のステンレス製2.4リットル

購入価格は780円











総額 2,448円

加熱部と冷却部の接続は、アルミホイルで済まそうと思っています。

使用後の洗浄が不要になります。


紙で覆ってある部分ですが、実際に使用する時はサランラップで覆います。




和様折衷の組み合わせは、

ケトルとパイレックスはそのまま使用します。


エンゼルケーキ焼型

パイレックスがこの上に乗る様な形になって、蒸留水をエンゼル型に溜めます。

テフロンセレクト加工  18センチ

本当はステンレス製が欲しかったのですが、行ったお店にこれしかありませんでした。

購入価格は1,180円








ポールプランタースタンド

エンゼルケーキ型を置く台になります。

購入価格は105円














総額 2,953円

加熱部から冷却部へは、アルミホイルで蒸気を送ります。

冷却部の下に置いてあるフラットスタンドベースは、

100均にポールプランタースタンドを買いに行った時に、

ポールプランタースタンドの横に置いてありましたので、

ついつい買ってしまいました。

しずくが落ちるかどうか分かりませんが、これは余計なものです。




自作のポイントして、

水蒸気蒸留器は、一般的に加熱して蒸気にする部分と、冷却して液体に戻す部分の2つのパーツから成り立っています。

加熱部と冷却部を一体にすると冷却部が温められ、冷却効果が落ちますので、

加熱部と冷却部を分離して、冷却部が温められ溶液が再沸騰しない様にした点です。


最悪やかん2つで出来そうですので、皆さんもトライしてみてください。


重要事項

水蒸気蒸留には、ハイドロ蒸留とスチーム蒸留の2つの方法がありますが、スチーム蒸留(蒸す)は皮・幹・チップなどに向いた蒸留法で、ハイドロ蒸留(煮る)はバラの花弁・厚さの無い植物・貴重な植物に向いた蒸留法です。

自分で育てた、切りたての新鮮な素材を使っての蒸留で、蒸気の通りが悪いので、今回はハイドロ蒸留法に限定しています。

2011年6月4日土曜日

自作蒸留器 - 蒸留器の形

蒸留器と言えばアランビックですよね~。


日本メディカルサービスさんのホームページより画像を拝借致しました。


いいですね~


欲しいですね~


でも、そう簡単には手が出ないですね~


私のメールには、日本メディカルサービスさんへの発注書が眠っています。


まずは、手軽に自作器で試してみるために、Wikipediaより




こんなの自宅にある訳がないですよね















きっと構造が単純ではないかという事で、昔の画像を少々




これも、Wikipediaより借用しました。



構造が、単純になって来ましたね。





日本のは、無いのか?



ありましたよ~


蘭引というらしいです。


語源はアランビックだそうです。




内藤記念くすり博物館では、実際には使えませんが、陶器の置物としてご使用くださいと言う事で、複製を販売されているようです。


では、皆さんはどのように?

アランビックの様に、結構本格的に自作されている方や、

ケトルを応用されている方、

ケーキのエンゼル型を利用されている方、

蒸留されていく過程をみたいという事で、パイレックスを利用さている方、

みなさん工夫されていますよね~


西洋の昔の構造なら、ケトルを2つ、注ぎ口をつなげれば出来そうな感じですよね。

蒸留過程を見たいとなると、パイレックスは必須の様でもあり、

エンゼル型は何となく優れものの様な気がしますし・・・


日本の蘭引は加熱と冷却が同じ場所にあるのですが、西洋の分は加熱と冷却が分離されていますよね。

和洋折衷で考えてみます。