冷却部分を作り直して蒸留したグロブルスの芳香蒸留水ですが、
和紙にスプレーして香りをつけようとしたのですが、
揮発成分はスプレーと同時に飛んでしまいました。
蒸留出来たのは、揮発成分と、揮発しにくい成分の両極端の様な気がします。
もしかすると冷却コイルの中にはオイル分がかなり残っていたのでしょうか?
ネットで蒸留を調べていると、
蒸留というキーワードで引っ掛かってくるのは、蒸留以外に分留や精留という言葉が出てきます。
微妙にややこしいので、バクッとした私には説明しきれません。
ようするに、分離するという事で片づけてしまいますが、
今回分離志向で、1,8-シネオールというのがターゲットでしたので、冷却温度を25℃に設定していました。
と言うのは、1,8-シネオールは以下の通りで、
融点 1~2℃
液相 25℃
引火点 48~49℃
沸点 176~177℃
液体として都合の良い温度である25℃で冷却しました。
25℃と言うのは、おおよそ9リットル位の水を入れていましたが、
冷却部中央から上部の温度で、底のほうはもう少し低かったかも知れません。
それで揮発成分が結構抽出された様にも思えます。
アランビックなどの冷却温度は、通常32~36℃と言われますので、
10度位は低く冷却した結果です。
加熱部と冷却部1セットの単蒸留ですが、ある意味分留に近い事が出来た様な感触です。
アロマオイルの成分を調べると、
グロブルスだと1,8-シネオールが60~70%とか書いて有りますが、
あくまでもグロブルスのオイル成分で、
葉に含まれる、この揮発度の高い成分は1,8-シネオールなんでしょうか?
という疑問にぶち当たっています。
ただ液相25℃ですので、1,8-シネオールだとは思うのですが・・・
オイル分が見当たらないのはなぜ??
当初の簡易なものでもオイル分は確認できたのに、今回はなぜ・・・
加熱部の温度は、保温と弱の間ですので、水温的には引火点を超えているはずです。
引火点は、火の気を近づけると気化された1,8-シネオールが爆発出来る最小温度ですので、十分気化されているはずで、
融点まで冷やしていないので、固まってしまっているとは考えられず、
ドロドロでパイプの中に残留していたのでしょうかね?
最後にパイプの中を洗浄した時に出た物がオイルだったのしょうか?
パイプの中の残留物を回収する仕組みが必要な様です。
話は外れますが、
1,8-シネオールが50℃近くで引火するという事は、
真夏の直射日光で、葉っぱから多量の1,8-シネオールが蒸発しているという事で、
オーストラリアの山火事が爆発的に延焼していくのも理解できますし、
ユーカリの香りが、涼しい時期より夏場は希薄で有るのも理解できますよね。
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